女性美容師少ない問題について
文春オンライン on Twitter: "女性を指名したいのにと思うけど…なぜ女性美容師は圧倒的に少ないのか #美容師 #操作イトウ #文春オンライン https://t.co/cfsaBmmFJC"
たまたま広告で見かけた文春オンラインの操作イトウさんという方の記事です。
今はパチンコとゲームの話しかしてしないですが、私も去年までは渋谷で11年美容師をしていたので、読んだ感想を伝えたいと思います。
結論を先に言うと、この記事で書いてある
ような昔の女性美容師は
【辞めるか出産しないかの2択】
というのは全然リアルで、むしろ今もそうゆう雰囲気を感じている女性美容師の方はいると思います。
昔よりマシになってると思うますが、企業次第でパワハラ、セクハラも全然あると思います。
僕は都内でしか働いたことないし、ソースも探してないですが、体感ではやはり男性のスタイリストの方が多いです。
特に30歳以上で美容室に所属している女性美容師さんはかなり数が減ると思います。
逆に女性美容師だけで集まって隠れ家的なお店を開くパターンもあります
【男女関係なく、そもそも美容師の本当の離職理由とは?】
美容師に必要な物ってなんだと思いますか?
ファッションセンス?
優しさ?
器用さ?
コミュ力?
ルックス?
正直どれも必要ですが、アシスタントからステップアップして、最終的にスタイリストとしてお客様からお金をいただく段階で責任感と強いハートが私は必要だと思います。
美容師はどんな人でもお客様として来店した人の髪を時間内にいい感じに切らなければなりません。
優しくて可愛い女の子、カッコいい男の子だけ担当するなんて夢みたいなことはありません。
ある程度の料金を頂いているお店であれば、大きな会社の偉い方や表舞台に立つプロフェッショナルの方、シンプルに厳しい富裕層の方、精神が不安定な方などが突然来ても対応しなければなりません。
もちろん全てのお客様に全力で挑みますし、そうゆう素振りは見せませんが、緊張感のある方や影響力の大きい方はこちらのプレッシャーも増えます。
ある程度の打たれ強さや相応の自信がないと人の髪の毛を切らせていただくというプレッシャーは超えられないかと思います。切った髪は戻せませんからね。
私もイベントでステージに上がる予定の社長さん、一流オーナーシェフ、ハ●プロの子、など緊張感を感じる瞬間がありました。
だいたいは影響力のある人ほど最初から素性を明かしてくれないので、なんとも言えない緊張感に包まれたまま過ごす事もあります。
私ですらそうゆう経験があるので、有名店で売れている美容師は毎日半端ないプレッシャーと闘っていると思います。
そして本当に恐ろしいのはこのプレッシャーがある事を就職して働くまで教えてくれる人はいない事です。
学生の頃は感性やセンスという抽象的な言葉で希望を持たされますが、いざ働くと圧倒的に実務経験が足りません。
経験がないのに感性やセンスを語る評論家になってしまう人が沢山います。
ほとんどの人はコツコツ実務経験を積みあげる前に辞めてしまいます。アシスタントの時期に厳しいお客様に心が負けてしまう人もたくさんいます。
私の予想では、よく退職理由に上がる現実と理想のギャップはこのプレッシャーを知ってしまうことだと思います。
ただ、私は美容師が特別とは思っていません。
無形商材や金融系の営業マンは入社してすぐ桁の違う金額を動かすプレッシャーがあると思いますし、どんな仕事でも大変なことはあると思います。
もう一つの退職理由の殆どを占めている、給与少ない問題はまた別の軸があると思うのでここでは省きます。